ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 キャスト·あらすじ·相関図·見どころ

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 – 現実的な中年の悩みを込めて話題になった小説がドラマとして誕生します。 特に韓国では信頼できる俳優の一人、リュ·スンリョンが主演を務め、話題を呼んでいます。 キャスト、あらすじ、見どころ、原作情報などの詳細情報を調べます。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 基本情報

タイトル	ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語
原題	서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기 The Dream Life of Mr. Kim
ジャンル	オフィス、日常、ヒューマン、社会告発、ブラックコメディ
回数	12部作
放送期間	2025年10月25日~2025年11月30日
チャンネル	JTBC
監督	チョ·ヒョンタク
脚本	キム·ホンギ、ユン·ヘソン
出演	リュ·スンリョン、ミョン·セビン、チャ·ガンユン、チョン·ウンチェなど
撮影期間	2025年3月~
配信	Netflix
原作	ソン·ヒグの小説

✍️自分にとって価値があると思っていたすべてを、一瞬で失ってしまった中年男性。
長い旅路の果てに、彼は“大企業の部長”ではなく、本当の自分自身を見つけ出していく——
そんな物語を描いたドラマ

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 キャスト

キム·ナムスㅣリュ·スンリョン

ACT営業1チーム長（部長）、入社25年目
「覚えておけ。大企業に25年勤めて、ソウルにマンションを買い、
子どもを大学に送った人生は……偉大なんだ。」

優れた実務能力と営業スキルで、入社以来一度も昇進のチャンスを逃したことのない25年目のセールスマンだ。
彼の人生に“後退”という言葉はなかった。
人並みに生きるために、誰にも遅れを取らないために、
競争の国・韓国で、彼は一日も休むことなく走り続けてきた。

勉強ができる兄の陰に隠れ、家ではいつも二番手だったナクス。
だが今ではブランドバッグを手に、ソウルの中心にマンションを構える、
誰もが羨む“キム部長”となった。
世の中は彼に優しかった。
誠実さは昇進という形で報われ、
賢い妻と聡明な息子を守ることができ、
高価なソウルの土地に自分だけの居場所を築き上げたのだ。
“大企業の部長”と“ソウルの持ち家”という肩書きは、
彼の確固たるプライドであり、存在理由そのものになっていた。

しかし、もう前が見えなくなっている。
兄のように慕っていたペク常務の目が変わり、後輩のト部長に追い抜かれ、
部下たちには“古臭い上司”と陰口を叩かれる。
いつも味方だった妻も心ここにあらず、
大切に育てた息子は食卓で声を荒げるようになった。
それでも彼は耐える。
天より高かったプライドのために、かつてなら見向きもしなかった冷や飯のようなポジションを飲み込み、
左遷同然の工場勤務の辞令さえ黙って受け入れる。
それでも守らなければならない——
自分がここまで積み上げてきた、すべてのものを。

リュ·スンリョン 류승룡
🔸1970年11月29日生まれ
🔸韓国忠清南道舒川区出身
🔸175㎝・ 72㎏・ B型
🔸2004年映画「知ってる女」デビュー
🔸代表作：映画「7番房の奇跡」「エクストリーム・ジョブ」「茲山魚譜 チャサンオボ」ドラマ「キングダム」「智異山」「ムービング」「タッカンジョン」「パイン」など
🔸Instagram

パク·ハジンㅣミョン·セビン

ナクスの妻。専業主婦。
「宅地建物取引士の合格証を見せたら、ナクス、あなたは何て言うかしら。」

彼女はこれまで夫を信じて生きてきた。
穏やかな性格に、無難な人付き合い。年を重ねてもきちんと整えられた姿。
与えられたものに感謝しながら暮らしてきた彼女のそばには、黙々と働くナクスがいつもいた。
不器用だが誠実な彼との最初の出会いから、彼女は“この人なら”という確信で結婚を選んだ。
安定のために、家族のために。
夫の言葉を信じ、夫を立て、自分のものを譲って生きてきた。
それが幸せだと信じていた。

しかし、すべてが変わった。
会社での夫の立場が揺らぎ、息子のまなざしは以前と違い、
老後の計画にはますます多くの金が必要になった。
“ほどほどに生きるには、もうほどほどでは生きられない”時代になったのだ。

だからこそ、彼女は決心する。
これからは自分を信じて生きると。
これまで“キム部長の妻”として、夫の給料に支えられ、夫の囲いの中で暮らしてきた彼女は、
これからは未来のために、家族のために、自分の分を手に入れようとしている。
自分の仕事、自分の稼ぎ、自分の生活。
それこそが、これからの幸せを守るものだと、彼女は信じている。

ミョン·セビン 명세빈
🔸1975年4月10日生まれ
🔸韓国ソウル出身
🔸168cm, 45kg, 240mm, A형
🔸1996年、シン·スンフンM/V「私のやり方で愛」デビュー
🔸代表作：ドラマ「キルミーヒールミー」「ポッサム〜愛と運命を盗んだ男〜」「医師チャ・ジョンスク」「世子が消えた」など
🔸Instagram

キム·スギョムㅣチャ·ガンユン

ナクスの息子。大学生。スタートアップ「嫉妬は僕の力」のCDOになったばかり。
「時代は変わったんですよ、父さん。」

彼は“古い大人たち”が嫌いだ。
かつては父の自慢だったが、今では父にとって目の上のたんこぶのような存在だ。
裕福な家庭に育ち、不自由なく過ごしてきたが、父を見ながらいつも心に誓っていた。
「絶対にあんなふうには生きない」と。
一つの会社に縛られ、家一軒のために人生を捧げるような生き方だけは避けようと決めていた。

両親の希望通りに大学へ進学したものの、
その先の“自分の道”が見えず、心の中はいつも霧がかかったようだった。
そんなスギョムの前に、初恋のハンナが再び現れる。

だが彼女もまた、“若き老害”だ。
ハンナに誘われるまま、スタートアップ「嫉妬は僕の力」に参加したスギョム。
最高破壊責任者（CDO）という肩書きをもらい、気づけば少し肩に力が入っていた。
権威は嫌いだが、自分の権威には妙に心地よさを感じる。
しかし、この会社、どこかおかしい。
気まぐれな出勤時間、内容のない会議。
不満は募るが、それを口に出すべきか、クールを装って飲み込むべきか迷っている。
それでも——ハンナと一緒にいる今この瞬間だけは、悪くないと思っている。

チャ·ガンユン 차강윤
🔸2003年3月12日生まれ
🔸大韓民国
🔸2024年ドラマ「卒業」「交渉の技術 」デビュー
🔸Instagram

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 あらすじ

韓国で「人並みに」生きるということは、決して簡単なことではない。
就職も昇進も時期を逃してはいけないし、家も車も服も水準に合っていなければならない。
人と同じように遊び、子どもは良い大学に進学させなければならない。
そしてそのすべての成果を、オンラインとオフラインの両方で人々に示し、証明し続けなければならないのだ。

「僕、ちゃんと成功してるよね？」
「僕、幸せなんだよね？」

この難しいことを成し遂げた男、それがキム部長だ。
大企業の部長職に、立派なソウルの自宅。
理解ある妻と自慢の息子までいて、誰もがうらやむ完璧な人生だった。
幸せのために、成功のために、ただ一生懸命に生きてきただけだったのに——
自分のすべてだと信じていたものが、一つずつ崩れ始めていく。

果たしてキム部長は、再び“幸せ”を見つけることができるのだろうか。

どこで見れる？（視聴方法）

韓国ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、Netflixで本国と同時配信中です。配信期間は 2025年10月25日（土）から11月30日（日）まで の予定で、全話がNetflix独占でストリーミングされます。韓国での公開とほぼ同時に日本でも視聴できるため、世界中のファンがリアルタイムで物語を楽しめます。Netflixの有料会員に登録すれば、スマートフォン・パソコン・タブレット・スマートTVなど、さまざまなデバイスから視聴可能。日本語字幕にも対応しており、アカウントにログインするだけで手軽にアクセスできます。配信スケジュールの変更がある場合は、Netflix公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめです。

ロケ地 / 聖地巡礼

ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』の撮影地として、実際に確認されたスポットをいくつかご紹介します。まず、麻浦区上岩洞にあるソンアム路（成岩路）や、九老区デジタル路31ギルに位置する太平洋物産ITビルディング、龍山区二村路2街ギルのコバウ（GOBOW）、そして中区忠武路5街にある乙支路（ウルチロ）の路地エリアなどが挙げられます。これらの場所は、主人公キム部長が通う大企業のオフィス街や、彼の仕事場としてリアルに再現された場面に登場します。さらに、蘆原区ファラン路621のソウル女子大学や、同じく蘆原区トンイル路245ギル162にあるウンビッ第1団地アパートなども撮影地のひとつです。大学キャンパスや団地の風景は、キム部長の家庭的で人間味のある一面を象徴的に描き出しています。都市の喧騒と日常の静けさが交錯するこれらのロケーションが、ドラマ全体に深みとリアリティを与えています。

ここがおすすめ！
ソウルの中心部にある 乙支路（ウルチロ） は、近年「ヒップな乙支路＝ヒップジロ（Hipjiro）」という愛称で呼ばれ、若者や観光客の間で再び注目を集めているエリアです。もともとは印刷所や金属加工の工房が密集した昔ながらの職人街でしたが、そのレトロな街並みと路地の雰囲気に惹かれて、個性的なカフェやバー、ギャラリーが次々とオープン。古い工場の上におしゃれなカフェがあったり、看板のない隠れ家風バルがあったりと、“古い” と “新しい” が共存する独特の魅力が人気の理由です。

夜になると細い路地にネオンが映えて、どこか懐かしい韓国の下町ムードと、センスの良いショップが並ぶモダンな雰囲気が入り混じり、歩くだけでも刺激的。クラフトビールバー、ヴィンテージ雑貨店、アートスペースなどがひしめき合い、写真映えするスポットも多いため、若い世代を中心に“路地裏探検” を楽しむ人が急増しています。観光客にとっても、明洞や鍾路とはまた違うソウルのカルチャーを感じられる場所で、ちょっとディープな街散策をしたい人にぴったりのエリアです。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 相関図

見どころチェック

原作小説紹介

『ソウルの自宅に大手企業に勤めるキム部長の話（서울 자가에 대기업 다니는 김 부장 이야기）』は、あるごく普通のサラリーマンが毎朝4時半に起きてコツコツと綴った“超リアル日常ドラマ”から始まりました。個人ブログと不動産コミュニティに投稿されたこの物語は、公開わずか1か月でブログ200万ビュー、コミュニティ1000万ビューという驚異的な反響を記録します。その人気はテレビ・新聞を通じて全国に広がり、最終的には映像化、書籍化、さらにはウェブ漫画化へと展開されました。

本作は、平凡な中年サラリーマン「キム部長」の視点を通して、韓国社会の現実を鋭く、そしてどこかユーモラスに描いています。読者からは「まるで自分の上司の話みたい」「父の姿が重なって泣いてしまった」という共感の声が続出しました。ミクロな視点では“笑って泣ける共感”、マクロな視点では“苦くて重い社会の現実”が浮き彫りになります。
リアルすぎて笑えて、読み終えたあとにはなぜか胸が苦くなる――それが本作が多くの読者に愛されている理由です。

物語は三部作で構成されており、第1巻『キム部長編』では、50代のいわゆる“昭和型上司”であるキム部長が主人公です。名刺と肩書にプライドを持ち、見栄っ張りでマウント好きな“嫌われ役”ですが、そんな彼がリストラや左遷という現実に直面し、人生の転機を迎える姿が描かれます。決して完璧ではないキム部長のもがきが、読む人の心を静かに打ちます。

働くすべての人に寄り添う、キム部長の物語

ドラマ『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、
自分にとって大切だと思っていたものを一瞬で失った中年男性が、
長い時間をかけて“大企業の部長”ではなく本当の自分を見つけていく物語です。
韓国の多くの父親たちが抱える現実を率直に描いた作品で、
主演のリュ・スンリョンさんは「現実的な話という点が一番心に響いた」と語っています。
彼は「誰もがそれぞれの場所で必死に生きる時代だからこそ、
この作品を通して自分の姿を重ねて見る人が多いと思った」とコメントしています。

リュ・スンリョンさんは演じるキム・ナクスについて、
「どこにでもいそうな、特別ではないけれどとてもリアルな人物です」と紹介しています。
外見は頑固で不器用に見えるけれど、
その内側には家族への深い愛情と信念がある人物だそうです。
「持っているものが多いように見えるけれど、
実は周りの人たちのおかげで生きている人」と語り、
ナクスというキャラクターに温かな眼差しを向けています。
リュ・スンリョンさんは「働くときも、休むときも、自分に優しく」と伝えながら、
このドラマが“キム部長”だけでなく、私たちみんなの物語であることを教えてくれます。

働くすべての中年たちへ――キム部長の物語に寄せて

日本でも「会社人間」として生きてきた中年世代の姿には、キム部長と重なる部分が多いです。
家族のため、部下のため、会社のために走り続けてきたものの、
ふと気づけば自分の幸せがどこにあるのか分からなくなっている人も少なくありません。
だからこそ、このドラマのリアルな描写や彼の葛藤は、
日本の多くの働く人たちにも深く響くと思います。

“頑張ること”が美徳だった時代を生きてきた私たちにとって、
『ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語』は、心を映す鏡のような作品です。
肩書きや成功の裏にある、本当の自分を見つめ直すきっかけをくれるドラマです。
見終わったあと、「自分も少し優しく生きてみよう」と思える——
そんな静かな温かさを感じさせてくれる作品だと期待しています。

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 予告編

ソウルの家から大企業に通うキム部長の物語 ポスター

あわせて読みたい

* クリックすると大きく見ることができます。